放課後等デイサービスを利用する中で、不信感を覚えた方の体験談を紹介しています。本当に信頼できるデイを見つけたい方は、体験談に出てくるような違和感がないか見学時に確認しておきしましょう。
また、放課後等デイサービスを利用する中で不信感を覚えたときにとるべき対応も解説しています。
我が子は発達障害があり、放課後デイサービスを利用しています。(中略)
通い始めてしばらくしてから代表者の発言や態度を疑問に思う事が時々あり、先生達もいつの間にか辞めていなくなるし、新しい先生も名乗らないから「誰?」状態。迎えに行った時も座ってDVDを見ているだけだったり、少しずつ不信感が募りつつありましたが、仕事の関係もあり、子供も特に不満は言わない(元々多くを語らないし、気持ちの表現が苦手ではありますが…)ので通い続けて来ました。
でも最近色々あり、私の中で不信感が強くなってしまい、どうにか別の事業所に変えられないかな…と思うようになりました。
放課後等デイサービスは施設間の競争があり、人材確保がたいへんだとされています。保護者からしてみれば、担当職員が変わるとまた最初から子どもとの関係構築が必要になりますし、先生の入れ替わりが激しいのは心配ですよね。できれば長く勤めている方が多い事業所を選びたいものです。
昨日、放課後デイだったメイ
18時半ころ帰ってくる…なのに…17時前に帰ってきた…びっくり(中略)
あわてて放デイに電話してみると…メイくん帰ってきました!?申し訳ありません…急遽昨日送迎を直してて…モゴモゴ
施設長がメイくんのお母さんから電話が来るはずだからって待ってたんです
って…つまり送迎漏れ落ちして私が電話する前にわかっていたのにこっちが電話するまで連絡もしてこなかったってこと!?(中略)
来るまで動けずに待ち続ける子
おーっ!来てるはずのスタッフが来なくてパニック起こす子
にやり待ってられずに勝手にどこか行っちゃう子
…とかだったらどうするつもりだったんだろう(後略)
行方不明につながりかねない事例です。子どもが1人で帰ってきたことにも驚きですが、その後の対応がより一層不信感を増長させるポイントですね。状況に気づいていながら連絡ひとつしないなんて、この先信頼して子どもを預けることは難しいでしょう。
子どもには障害があり、放課後等デイサービスを利用しているが、先日「指導員が抱きしめてくれた」と言っていた。 職員としての愛情表現かもしれないが、親としては気持ちが悪い。 また、このことがきっかけで、子どもが他人に抱きついてもよいものだと勘違いして、大きくなって同じことを他の人にやるかもしれないのが心配だ。 頬ずりもするようだが、風邪などを移されても困る。
放デイではさまざまな人が働いているため、障がいに関する知識が少ないスタッフがいることも。見学時にスタッフの子どもへの接し方をよくチェックしましょう。利用している放デイで不適切な対応があった際には施設に直に具体的な要望をお話ししたり、下記で紹介する各機関窓口へ相談し、事業所へ申し入れをしてもらうとよいでしょう。
職員と子どもの仲がいいのは喜ばしいことですが、将来的なコミュニケーションを想定して、適度な距離間で接してほしいというのも頷けます。感染症も流行しているため、むやみやたらな接触は極力避けたいものです。
重度知的障害の娘の様子が変なので、問いただしたところ、送迎中に男性職員にお尻を触られたと言い出した。すぐに施設庁に連絡し、娘が触られたという指導員に事実確認するよう頼んだが、「指導員が触るわけがないのでできない」と言われた。
見た人がいない限り、事実かどうか確認することは難しいかもしれませんが、子どもの主張を全面否定されたような気持ちで悲しくなります。本当に親子に寄り添ってくれるなら、このような一方的に突っぱねる対応で終わらせることはしないでしょう。
子どもはアスペルガー傾向があり、先日職員を蹴ってけがをさせてしまったようだ。子どもに理由を尋ねたところ「いつもの遊びをやらせてくれなかったから」と話した。しかし、管理者からは「いじわるしようとして職員を蹴った」と言われ、さらに「蹴られた職員は休んでいる。治療費の実費を支払ってほしい」と言われた。ただ、子どもが職員を蹴った場面を見た者はおらず、昨日元気に歩いている当該職員を見かけた。治療費を払って解決するのなら構わないが納得がいかない。
すごくモヤモヤする事例です。真実はわかりませんが、子どもの主張と食い違いがあり、実際にご自身の目で元気に歩いている職員を見かけたとなれば、不信感を覚えるのも無理はないでしょう。せめて、該当職員と直接話ができ、そのときの状況を話し合えたなら、ここまで不信感を覚えることはなかったかもしれません。
子どもを迎えに行くと前歯が折れていた。防犯ビデオの記録では、ほかの子が自分の子に至近距離から積み木を投げつけており、それが前歯に当たり歯が折れたようだ。職員は親が迎えに行くまで前歯が折れていることに気が付かなかったと言っていたが、口の中も赤くなっており、職員はいったい何をしていたのか。
危機管理がおろそかな放課後等デイサービスの事例です。大切な我が子を管理不行き届きで傷つけられては、たまったものではありません。こういった場合には施設に直接言いづらいからと我慢するのではなく、各機関窓口へ相談し、事業所との間に入ってもらって問題解決をはかりましょう。
施設側がそもそも問題を把握できていなかった場合、利用者から不安や不満を伝えてみるだけで問題を解消できることもあります。まずは伝えていなかった不安・不満をしっかり伝えてみましょう。
事業所に直接不安・不満を伝えても変化がなかったときは、福祉サービスを利用してみましょう。社会福祉法人佐賀県社会福祉協議会は、福祉サービスの利用者から困りごとの相談や苦情を受け付けています。苦情をいれた利用者の名前を明かさずに施設へ申し入れをしてくれたり、施設と利用者の間に入って問題を解決してくれたりするので、是非利用してみてください。
そのほか、市役所福祉課の窓口や相談支援専門員に電話などで相談してみるのもひとつの手です。
子どもを通わせてみたけれど、どうしてもその施設の指導方針・療育方針が合わない、通わせる前に話していた内容と実情が大きくちがうなどの場合にとるべき対応です。
放課後等デイサービスは、子どもが多くの時間を過ごす場です。子どもが楽しく安全に過ごせる場所を探してあげましょう。
はじめて放課後等デイサービスを利用する際と同じように、複数の施設を見学し、施設やプログラム内容を確認したうえで見学・体験申し込みをするのがおすすめ。子どもと事業所やスタッフの相性が合っているか、子どもの特性に応じた対応ができるか確かめることも大切です。
一人ひとりの子どもの特性や障がいに合った療育を受けられるように、
「個別療育」と「集団療育」の両方に対応している佐賀県内の放課後等デイサービスを調査しました。
その中から、将来の可能性を広げられる「PC・ネット関連の療育」を導入している放デイを抜粋してご紹介します。