発達障害の子どもは突然感情が爆発して、怒りだしてしまうことがあります。そんなとき、どのように対処すればいいのでしょうか。また怒る原因を知ることで、怒った際にどのように接すればよいか対策を考えることができます。放課後等デイサービスを利用するメリットについても考えていきましょう。
発達障害の中でもADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもは、イライラすることが多かったり、突然怒りを爆発させたりすることがあります。
怒りっぽいのはADHDだけとは限りませんが、感情のコントロールがうまくなく、気持ちの切り替えが苦手なため、怒りとなってあらわれてしまいます。どのように表現すればよいかわからないため、怒りとして表出するのが特徴です。
ADHDの子どもが怒りをあらわにする原因は、どのようなものでしょうか。
疲れているとき、人はイライラするものです。ADHDの子どもは多動という特性があり、落ち着かないのは忙しく頭をフル回転させてさまざまなことを考えています。
そのためいつも疲れた状態で、より疲れているときに気持ちのコントロールができずにイライラと怒りをあらわにすることがあります。
ADHDの子どもは起きていることにうまく対応できないことがあります。本人もどうしていいかわからないため、パニックを起こした結果、怒りを爆発させてしまいます。
ADHDの子どもは音やニオイ、急な予定の変更など、環境の変化に敏感です。また自分の苦手なものに「イヤ」と言えないので、怒りによって表現してしまいます。
自分の気持ちをうまく伝えられないとき、もどかしい気持ちになります。気持ちが上手に伝わらなければ、不安になったりします。ADHDの子どもは、そのもどかしさと不安が入り交じって怒りの感情表現をしている傾向にあります。
怒りっぽい子どもといつも接していると、お母さんも感情的になっていつもケンカが絶えないということもあります。すぐ怒る子どもとどう接すればよいでしょうか。
怒りの原因はいつも脳をフル回転させている疲れにあることがあります。ときどき休憩を入れるためにも、気持ちを落ち着かせられるクールダウンスペースがあると良いでしょう。
また深呼吸をうまく取り入れるのも良い方法です。たとえば時計の秒針が12のところにきたら深呼吸ね、など目安があると気持ちを落ち着かせやすくなります。
誰にでも怒りの感情はありますが、ADHDの子どもはモヤモヤした気持ちをうまく処理できません。つまり自分でもなぜ怒っているのか理解していないことがあります。
イライラの原因をゆっくり聞き、気持ちを言葉にすることで自分の行動を客観的に見られるようになります。実際にノートに書き出してみるとより効果的です。
次に同じような場面になったとき、怒りの感情から距離を取れるようになっていきます。
行動の仕分けとは、「この行動は大丈夫」「この行動はNG」と、子どもの行動のひとつひとつに答え合わせをしてあげることです。気持ちを切り替えて行動がほめられれば、子どもは「この行動をすればよいのか」と理解していくようになります。
根気よく、行動の仕分けをしていくことで、徐々に感情を爆発させる機会が減っていきます。
接し方や対処法を行うためには、まずお母さんが子どもの感情に振り回されず、感情的にならないことが大切です。子どもがすぐにキレると、ついついこちらもイライラして怒ってしまいがちですが、ADHDの特性だと理解した上で穏やかに接しましょう。
お母さんが子どもの感情に振り回されなくなれば、子どもは怒ることに「意味がない」と学習し、いつの間にか怒りを覚えなくなっていきます。
三兄弟の真ん中ということもあり、これまでガマンしてきた部分もあったんだろうなと思い、とにかく甘えを受け止めることにしました。抱っこをせがんできたら抱っこし、食べさせてと言ったら食べさせ、家事の途中に話しかけてきたら手を止め、目を見て話を聞きました。すると心が満たされたのか、3カ月くらいで問題行動は落ち着きました。
引用元:mamaco with(https://www.tokyu-dept.co.jp/mamacowith/detail.html?id=820)
かんしゃくがあまりにもひどいと、「もう今は関わりたくない!」と思い、放っておきたくもなりますが、そんなときこそギュッと抱きしめ、背中をさすりながら声をかけるようにしました(抱っこを嫌がるときも多々ありましたが……)。背中をさすると気持ちが落ち着くようです。そうして泣きわめくのが止まったところで、“お兄ちゃんのおもちゃを使いたくて取ったら、取り返されちゃったんだね”などと、泣きわめくにいたった理由を代弁しながら、子どもの気持ちに寄り添うようにしました
引用元:mamaco with(https://www.tokyu-dept.co.jp/mamacowith/detail.html?id=820)
怒りっぽく、ときに癇癪を起こす子どもに接するには、接する側の心構えも重要です。なぜ怒ってしまうのかを理解し、その子の落ち着ける方法で気持ちをクールダウンし、寄り添わなければなりません。
放課後等デイサービスに通わせることで、ほかにも自分と同じ特性の子どもがいることを知り、自分を客観的に見ることができます。また療育活動に参加することで、運動や集団行動を通して成功体験をし、コミュニケーション能力や怒り以外の表現方法を取得できます。
療育のプロの接し方を見ることも、保護者の役に立つでしょう。
発達障害の子どもは怒りっぽいことがあり、ときには問題行動として困っていることもあるでしょう。しかし子どもには怒る理由があります。その理由を知り、寄り添うように接していけば、徐々に子どもの成功体験が増えて怒り以外で表現できるようになります。
放課後等デイサービスに通うことで、子ども自身が学び取っていくことも多くあります。
佐賀市で子どもに合った放課後等デイサービスを探してみましょう。
一人ひとりの子どもの特性や障がいに合った療育を受けられるように、
「個別療育」と「集団療育」の両方に対応している佐賀県内の放課後等デイサービスを調査しました。
その中から、将来の可能性を広げられる「PC・ネット関連の療育」を導入している放デイを抜粋してご紹介します。