発達障害の子どもの子育ての悩みごと

発達障害の子どもを育てていくことは、想像以上に大変なことです。接し方や制度の力を借りることで、悩みをひとつずつ解決できることもあるので、ここではよくある悩みを紹介し、どのように接すればよいか、子育てについてのアドバイスを紹介します。放課後デイサービスに通うことで、どのようなメリットがあるかもまとめました。

発達障害の子どもの子育てでよくある悩み

いつも動き回って落ち着きがない

小さな頃から落ち着きがなく、外出先や授業中などもじっと座っていられず困ってしまうことも多い悩みです。特に公共の乗り物に乗ったときや、映画・観劇など静かにしなければならない場面での多動は、不特定多数の人に迷惑をかけてしまうのではないかと、心配になってしまいます。

就学すれば授業にも差し支えが出て、クラスメイトに迷惑をかけてしまうのではないかと心配になります。ただし落ち着かないのは緊張や不安からくるものなので、本人がなぜ不安な気持ちになるのか理解することが大切です。

友達に対して暴力的になってしまう

発達障害の子は友達を叩いてしまったり、乱暴をしてしまったりすることがあります。暴力はもちろんいけないことで、万が一友達にケガをさせてしまっては大変です。

感情的に怒ったり、友達と一緒に遊ばせないという選択をする前に、まずはなぜ暴力をふるってしまったのか理由を聞いた上で、暴力が良くないことと教えてあげることが必要です。

癇癪を起こしたり暴れたりする

自分の思い通りにならない、ゲームで負けるなど、癇癪を起こしたり暴れたりすることがあります。感情を抑えられずにそのまま爆発させてしまうのですが、大人も一緒に感情的になると余計に手が付けられなくなります。

落ち着くまで癇癪を起こした原因のものから離し、一旦クールダウンしてから話をしましょう。

突然飛び出したりいなくなったりする

散歩中や買物、家の中でも突然飛び出していなくなったりすると、非常に危険で心配です。特に道路での飛び出しは交通事故など命に関わる事故につながりかねませんので、まずは子どもの命を守る対策をしましょう。

就学前はハーネスを着けたり、音が鳴るサンダルを履かせたりするのもひとつの方法です。GPSを持たせるのも安心材料となるでしょう。

何かに熱中してやめられない

絵を描く、本を読む、ゲームなど、好きなことなら何時間でも続けてしまうことがあります。熱中すること自体は悪いことではありませんが、食事の時間になっても寝る時間になってもやめられないことが悩みとなります。

何に熱中してやめられなくなるかを知り、一緒に「こうしたらやめる」というルール決めを行いましょう。ルールや約束は1つずつ守れるようになることがコツです。

宿題をしない、忘れる

発達障害でなくても宿題を促されるまでやらない子どもは多くいます。発達障害の子が宿題をやらないのには、やりたいことを優先したり、取りかかったものの他のものに気を取られてしまうということがあります。また宿題があること自体を忘れたり、勉強の内容がわからず宿題が解けないということも。

なぜ宿題をやらないのか、忘れてしまうのか、その原因をひも解いていくことが大切です。

よく忘れ物をする

発達障害の場合、記憶の記憶不全が原因で忘れ物が多いと考えられます。本人が注意すれば解決する性質のものではないため、しっかりとした対策が必要です。

持ち物リストを作って毎回チェックしたり、荷物のまとめ方などを工夫したりして、繰り返し根気よく、確認する習慣を身につけさせるようにしましょう。

部屋を片付けられない

発達障害の子どもは片付けが苦手なケースが多いようです。好奇心が旺盛なので、気になったものはどんどん引っ張り出しますが、出した物を片付けられないことがあります。

この場合も出していい物や出していい場所などのルールを決め、簡単に片付けられる工夫をしてみましょう。

発達障害の子どもの接し方

発達障害には注意欠如・多動症のADHD、自閉スペクトラム症のASD、限局性学習性のLDに大きく分けられます。それぞれの特徴は以下の通り。

  • ADHD……遅刻や忘れ物が多い、多動性、衝動性
  • ASD……対人関係の困難、興味や関心が限定される、特定の行動を繰り返す
  • LD……読む・書く・聞く・話すが著しく苦手。学習障害と呼ばれることも

障害と子ども1人ひとりの性格などに応じた接し方が必要ですが、まずは悩みから子どものタイプを知ることが大切です。発達障害は脳機能によるものなので、親の育て方やしつけ方が原因ではありません。むしろ、しつけで改善できるものではないことを知り、以下の接し方を参考に1人で悩まないようにしましょう。

  • 物事や時間の約束事やルールを一緒に作る
  • 1度にたくさんの指示を出さず、約束やルールは1つずつクリアしていく
  • できなかったことができたら、すぐに褒める
  • 持ち物やスケジュールは親も一緒に確認する
  • 持ち物のリストを作って自分でチェックできるよう根気よく続ける
  • 文字や絵などで視覚的に物事を伝える
  • あいまいな表現を使わず、具体的に指示する
  • 特性にマッチした教材を探り、取り入れる

発達障害の子どもを放課後等
デイサービスに通わせるメリット

子どもにマッチした指導法が探せる

放課後等デイサービスは、発達障害を理解した指導員が在籍しています。さまざまな発達障害の子どもたちがいる中で、その子に適切なプログラムは何かを探り、ルールを守りながら集団の中で過ごすことで、社会性が身に付いていきます。

さらに、発達障害を理解した指導者が学習法や学習を支援してくれるなど、学習能力の向上も期待できます。

子どもに楽しい居場所ができる

発達障害の子どもは、保育園や小学校の生活は苦手なこともあります。学校の中では辛いことも、放課後等デイサービスでは理解してくれる大人がいてくれるので、ホッとする場所ができます。

年齢は違っても仲間もたくさんいるので、楽しく過ごせる場所、安心していられる場所になるでしょう。

保護者にも余裕が生まれる

発達障害の子どもは、時に命の危機を感じる行動をとってしまうことがあります。保護者としては目が離せないため、気が抜けない状態が続き、余裕がなくイライラしやすくなってしまいます。子どもにも余裕を持って接することができなくなるので悪循環に陥ってしまうことが少なくありません。

放課後等デイサービスに通わせることで、保護者にも自分の時間が持てるようになり、心に余裕が生まれるようになります。

放課後等デイサービスを活用して
余裕をもって子供に接しよう

発達障害の子どもは、それぞれのタイプによって特性が異なります。育て方やしつけで解決することは困難なことを理解し、少しずつゆっくりとできることを増やしていきましょう。

放課後等デイサービスはその子に合った療育プログラムで、子どもには居場所を、保護者には時間的余裕をつくってくれます。

佐賀市で放課後等デイサービスを探してみましょう。

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その中から、将来の可能性を広げられる「PC・ネット関連の療育」を導入している放デイを抜粋してご紹介します。
※調査対象:佐賀市内に拠点があり、公式サイトを保有しているすべての事業所(29事業所・2021年6月時点)

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