知的障がいのある子どもへの接し方について

困難なことが起きた時の対応や接し方

知的障がいのある子どもは、抽象的な概念や経験していないことの理解が困難だったり、言葉をスムーズに理解できなかったりします。そのため、授業についていけなかったり、友達とうまくコミュニケーションを取れなかったり、日常生活の中で困難が多い状況です。

知的障がいのある子どもへの接し方や困難が起きた時の対応方法について解説していきます。

「視覚的な情報」で伝える

知的障がいのある子どもは、目に見えないものや抽象的な概念を理解することが困難な傾向にあります。そのような時は、イラストやカード、写真など、視覚的な情報で伝えるのがおすすめ。

市販されているイラストやカードを使用したり、子どもが愛用しているおもちゃや食器などを写真に撮って利用したりすると良いでしょう。タブレットにイラストやカードを取り込む方法もあるので、子どもに合ったやり方を見つけてみてください。

本人の理解度に合わせて具体的に伝える

人の話をすぐに理解するというのは障がいの有無を問わず難しいものです。どこまで理解できているのか確認しながら、子どもが処理できずにいる部分を見つけて、具体的に伝えてあげることが大切です。

気持ちを受け止めて共感する

知的障がいのある子どもは、困難な状況になると、気持ちをうまく伝えられず、パニックや癇癪を起してしまうことがあります。そのような時は、子どもの気持ちを受け止めて共感することが大切です。共感すると、子どもは「気持ちをわかってもらえた」と感じ、パニックや癇癪が落ちつき、意思の疎通がとりやすくなります。

専門家にアドバイスをもらう

対応方法に困ったときは1人で抱え込まずに、放課後等デイサービスのスタッフや言語聴覚士などに相談してみてください。子どもや障がいのことをよく理解してくれる放課後等デイサービスや言語聴覚士などに出会えれば、状況に応じて具体的なアドバイスをもらえます。

1人で対応できない時におすすめ
佐賀の行政・福祉サービス

1人で対応できない時に頼れる佐賀県の行政・福祉サービスをご紹介します。疲れてしまった時や家族だけで対応できない時は社会資源を利用しましょう。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスを利用することで、家事やほかの家族に割く時間を確保できるようになり、心に余裕が生まれやすくなります。既に放課後等デイサービスを利用しているなら、利用頻度を増やしてみるのもおすすめです。

常に目を離さず、全力で子どもと向き合い続けるのはとても大変。これから先、子どもと向き合い続けるためにも、休息する時間を設けることが大切です。

現在通所している放デイの利用頻度を増やせない場合、他の施設を利用できるケースもあるので、1人で抱え込まず役所に相談してみましょう。

子どもの成長と将来を一緒に考える
佐賀の放課後等デイサービス3選

一時預かりや宿泊サービス

障がいのある方の宿泊に対応している社会福祉施設を探しておくと、いざという時に利用しやすくなります。例えば、佐賀県にある福祉型障がい児入所施設「春日園」は、知的障がいのある子どもの短期入所や日中一時支援の対応を行っています。このほかにも利用できるサービスが様々ありますので、佐賀県療育支援センター児童発達支援センターまたは、お住まいの地域の役所に問い合わせてみましょう。

参照元:佐賀県公式サイト「佐賀県療育支援センター(あそしあ)の概要」
(https://www.pref.saga.lg.jp/kiji0031832/)

助成制度や手当

知的障がいのある子どもから片時も目が離せない状況にあるなら、働きに出るのが難しく、経済的な不安も大きいでしょう。福祉サービスを利用するうえで、まず経済的な不安が頭をよぎる方も多いかと思います。

療育手帳を取得すれば、手当金が支給されるほか、美術館公共施設や遊園地、映画館などの娯楽施設で割引を受けられるため、経済的な負担を軽減できることをご存知ですか?

障がいの程度によって支給額は異なりますが、申請をすると特別児童扶養手当をもらえる可能性もあります。詳しくはお住まいの地域の役所へお問い合わせしてみるとよいでしょう。

参照元:厚生労働省公式サイト「特別児童扶養手当について」
(https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jidou/huyou.html)

⼦どもの成長将来を一緒に考えてくれる佐賀県の放課後等
デイサービス3選

一人ひとりの子どもの特性や障がいに合った療育を受けられるように、
「個別療育」と「集団療育」の両方に対応している佐賀県内の放課後等デイサービスを調査しました。
その中から、将来の可能性を広げられる「PC・ネット関連の療育」を導入している放デイを抜粋してご紹介します。
※調査対象:佐賀市内に拠点があり、公式サイトを保有しているすべての事業所(29事業所・2021年6月時点)

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